FOSTEX P650 M3もどきのパッシブラジエーター型スピーカーの製作記

CONCEPT

FOSTEX P650でBOSEのMicro Music Monitor (M3)ぽいものを作ろうというのがコンセプトです。以前P650で作ったスピーカーもそのM3を意識していたのですが、当時はパッシブラジエーターを用意できず全く別の方式で作りました。
が、最近パソコン用スピーカーを眺めていたら、流行りなのかパッシブラジエーターを付けたモデルがいくつか販売されており、これならM3もどきを作れそうと思ったわけです。

MAKING

まずはパッシブラジエーターを手に入れます、これはサンワサプライのMM-SPL8UBKから取ることにしました。実売2000円ちょっとで4つのパッシブラジエーターが手に入ります。本当はスピーカーエッジからコーンまで自作したいけど、どう考えても2000円よりコストがかかるのでこういう製品はありがたいですね。一応壊す前に音を聞いては見たけど…売りである迫力の低音は…うーん、残念ながら出てるようには思えませんね(´д`;)

新品から部品だけを取るというのはあんまり気持ちのよいものではないけど、バキバキと外していきますよ。

箱の材料は4mm厚MDFで、サイズは幅80mm高さ144mm奥行100mm。取り出したパッシブラジエーター4つを向かい合わせになるように設計し組み込んでいきます。薄くて小さいから作るのは比較的簡単。見た目は飾り気のない箱だけど、今回は試作だからデザイン面はとりあえず置いておきます。

とりあえず形になりました。吸音材もMM-SPL8UBKからの持ち出し。ちなみにユニットと配線は以前作ったうずまきスピーカーからの移植です。

ユニットの背面にパッシブラジエーターが同軸で並びます。これでちゃんと振動すればいいんだけどな。

HEARING

音出しをしてみるとやはりというか音は軽い。ゴムエッジが若干固くてそんなにコーンが動かないのかもしれない。でも音量を上げていくと目で見て分かるくらいにパッシブラジエーターも動いていて、低音増強効果は感じ取れる。さすがにM3のように重低音ズンズン♪というわけにはいかないけど(ってもあちらさんはアクティブスピーカーだしパーツだって専用品だしね)、机の上で壁ぎわにおいてジャズとかアコースティックな作業用BGMを聞き流すのならいいんじゃないコレ、くらいには鳴ってくれました。

MM-SPL8UBKの残り品も何か別のスピーカーを作りたくなったら再利用するつもりです。